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「室蘭」の語源は、アイヌ語の「モ・ルエラニ」という言葉がもとになっており、「小さな・下り路」という意味です。室蘭港を中心にすり鉢状の地形をしており、名前のとおり坂道の多いまちです。
慶長年間(1600年頃)松前藩が、アイヌの人たちと交易をするため、絵鞆場所を開き、運上屋を置いたのが始まりとされます。以来、函館~森~室蘭~札幌を結ぶ札幌本道の整備や、室蘭~岩見沢間の鉄道施設、室蘭~函館~青森を結ぶ定期船の就航などにより、港は本州と北海道を結ぶ海陸交通の要衝として発展してきました。
現在では、港を囲むように工場群が立地しており、北海道を代表する重工業・港湾都市となっています。また、夜の工場群の景観は「工場夜景」として注目を集めており、室蘭港に架かる白鳥大橋のライトアップとともに綺麗な夜景を演出します。
一方、太平洋に面する外海側は、100m前後の断崖絶壁が続き、「北海道の自然100選」で第1位に選ばれた「地球岬」などの雄大な自然あふれる景勝地が数多くあり、外海では、イルカウォッチングも楽しめます。
また、近代北海道を築く基となった三都(空知・室蘭・小樽)を、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結び、人と知識の新たな動きを作り出そうとする取り組み『本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~』が令和元年度に日本遺産に認定されました。市内には、道内最古の木造建築駅舎「旧室蘭駅舎」などの構成文化財があります。
さらに、「室蘭やきとり」「室蘭カレーラーメン」をはじめとした室蘭ならではの絶品グルメや地域色を生かしたお土産の数々や、「ものづくり」を体験できる観光メニューなど、室蘭は色々な楽しみ方ができる、魅力の詰まったまちです。